熱転写ラベルを長年作り続けていく中で、自分たちのすべき４つのことがはっきりと見えるようになりました。熱転写ラベルの生産においては、独自技術に磨きをかけてさらに上を目指します。同時に、機能ラベルという新たな地平を果敢に開拓していきます。魅力と驚きのある製品作りを追求しつつ、製品以外でもお客様の広いニーズに応えたい。そのために、自社での機械開発と丁寧な技術サポートにもこだわっています。マーキングを通じた総合的なソリューションの提供を私たちは全力で行います。
熱転写ラベルは、一度作っておけば熱と圧力を加えるだけで世界のどこでも自在にマーキングすることができる便利な副資材。その高い利便性と品質を両立させるには高度な技術が必要です。当社は、必要な材料や生産設備の多くを独自開発しています。中でも重要な接着剤は、マーキングする素材に応じてこれまで100種類以上を自社で設計開発済み。
熱転写ラベルは元来、文字や絵柄を表現することが第一の目的でしたが、当社では現在、特殊加工した樹脂フィルムを用いることで様々な機能を持たせる「機能ラベル」の開発に取り組んでいます。その第一弾を、“Excaleシリーズ”として2016年に開発しました。「低摩擦」や「高耐久性」の機能を付加して、スポーツウェアやワークウェアに新天地を切り開きます。
素材全般の高機能化によって年々マーキングが難しくなる中、いかなる素材にも対応するため、当社は、社内の生産設備からお客様が使う熱転写機まで、多くの機械を自社で開発しています。水着のラベル用には水中で引っ張りを加える試験機も開発済み。自動車サンバイザーのコーションラベルに用いる熱転写機は、20年前から当社製が国内9割の自動車部品工場で使われています。
熱転写ラベルは、貼り付けをお客様自身が行うという性質上、十分なサポートが必須です。必要とあれば私たちはいつでも現場に駆けつけます。その結果得た信頼によって、いまでは新たな商品の企画段階からご相談いただくことが増えています。充実したサポートが可能なのは、福井一拠点を貫いてきたからです。営業や技術担当が常に知識や情報を共有して、迅速丁寧に対応します。
熱転写とは、透明のフィルムにデザインを印刷し、熱と圧力を加えることで衣料などに貼り付けるマーキングの方法です。フィルムへのデザインなどの印刷は事前に済ませ、転写のみお客様の工場で 行えるのが特長です。世界のどんな工場でも安定的に生産でき、色が多いデザインでも一工程で作れるといった強みがあります。
インクジェット印刷による熱転写ラベルの作成も承っています。製版を必要としないため、少ロットへの対応が可能な上、短納期で仕上がります。以下の２つのタイプがあります。
昇華転写：昇華染料インクをインクジェットプリンタで転写紙に印刷し、それを生地に熱転写する。
カッティングラベル：ご希望の番号、名前、ロゴなどの作成に最適。
